八王子でねんきんづくりコンサルティングを行っている
ベターライフスクエアです。
今回は資産形成でのリスクの考え方を紹介します。
資産形成をする場合
一番わかりやすく不安なのが
「じぶんのお金が減ってしまった」という心理かと思います。
手元のおお金が減らなくても
前回紹介したようにものの値段が上がってしまえば
いつも買っていたものを同じだけ買うことができない
という現象も生じるかもしれません。
それも困るなという人。
では資産形成をするときに
投資商品を取り入れるとどうなるでしょうか。
投資をしたことがない人でもちょっと投資をしたことがある人でも
わかりやすいように、
お金は減ったり増えたりしてしまいます。
減ったり増えたりする、<金額の>感覚は
人によって違います。
どこまでの範囲ならば減っても増えても
(増えるのはつらくないとは思いますが)
大丈夫かというのは知っておいた方がいいと思います。
この範囲は
ロボット型のアドバイザーといったもので
チェックできるツールもたくさんあります。
以下のようなものがものがあります。あなたは100万円の投資をして
90万円になってしまっても大丈夫ですか?あなたは100万円の投資をして
40万円になってしまっても大丈夫ですか?ざっくりいえばこういう質問が入っています。
これはあなたのリスクに対する
耐性を測るようなものです。
これを標準偏差といいます。
これは投資信託を選ぶ場合の指標の一つとして
見ておいた方がいいものになります。
投資信託なので
来年2018年から始まるつみたてNISAや
確定拠出年金、特定口座などで取引した投資信託などにも使われます。
投資信託の紹介の説明には
だいたい標準偏差が載っています。
標準偏差は
ここからここまで価額が変動する可能性があるというのを教えてくれます。
1標準偏差の範囲にあれば68パーセントの確率。
2標準偏差の範囲にあれば95パーセントの確率。
3標準偏差の範囲にあれば99パーセントの確率。
です。
例えば・・・・
外国株式と国内債券のタイプで
標準偏差の見方を紹介します。
(2017年11月現在)
確定拠出年金専用のファンドで
DC外国株式インデックスファンドというものがあります。
・2003年設定
・<資産構成比>国際株式 94パーセント
国際REIT 2パーセント
その他 4パーセントこのファンドの標準偏差は
1年で10.02
10年で21.60 となっています。
数値が大きい方が価額が上がったり下がったりすることが大きくなるので
10年で見ると表現的には「すごく上がるけれどすごく下がるかも」(1年でみるよりも)
ということになります。
次は国内債券型です。
同じく確定拠出年金の商品として
DIAM国内債券インデックスF(DC年金)というものがあります。
・2002年設定
・<資産構成比>国内債券 99パーセント
その他 1パーセントこのファンドの標準偏差は
1年で1.39
10年で1.88 となっています。
こちらは国内の債券型なので上に比べれば
大きく違います。
もし候補がいくつかあって、外国株式のどちらのファンドを選ぶかとか
国内株式のどちらのファンドを選ぶかと悩んだとき、
どちらの方が大きく変動する可能性があるのか
そして大きく変動しても大きく育つ可能性をとるのかなど
比べる時に役立ちます。
標準偏差のことはもっといろいろあるのですが
今回は、大きい方が価額の動きが激しいよということが分かれば大丈夫です。
ただし、こういった目安となるものはあくまで統計上のこと。
未曽有のマーケットだった場合
外れてしまうこともあるということは覚えておいてください。