債券は今あまり利息が付かないので
魅力的ではない状況となっています。
そんな中でもここ数年目につくのが
~条件付き社債
~特約付き社債
といった会社の債券です。
会社の債券なので
一定の期間、その会社にお金を貸して満了すると返してくれます。
貸している間の利率が
一般的に流通している個人向け国債よりも高いので
「お!いいじゃない」と思われているようです。
以前であればこれだけで終わりなのですが
今は~付き社債が目立っています。
~付きというのはちょっと今までの社債より説明を伴います。
というのも、社債には担保の有無で
完全担保
担保なし
の社債があるからです。
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具体的に紹介してみます。
楽天株式会社
無担保社債というものが発行されていました。
<社債間限定同順位特約付>
という言葉がついてきていました。
買い付け単位は100万円以上で年0.38パーセント。3年後に償還するものです。
他にも
ソフトバンクグループでは以前<社債間限定同寿に特約付>
の無担保社債などがあります。 7月8日に利率が決定して、11日から募集が始まる
小田急電鉄株式会社の無担保社債(小田急箱根あじさいボンド)も
<社債間限定同順位特約付>の3年後償還。
さて、現在募集中の
個人向け国債の3年固定は0.05パーセントです。
個人向け国債の話はこちら
これらの社債は無担保なので、
この社債の償還金や途中の金利支払いに
会社の財産のすべてによる担保がないということです。
極端な言い方をすれば、
発行した会社からの保証を約束できる
資金的な準備はされていないということです。
ただし、特約が付いています。
これもちょっとややこしいのですが、
無担保なので
本来は保証されない社債ではあるものの
発行元の会社が
発行後により有利なものを出してきた場合でも
不利にならないように同じ取り扱いをする約束をする
という特約になります。
会社が返してくれるかなという心配をするならば
会社の財務諸表から
BSという貸借対照表を見て確認すると
借金が多いなあ
今まであまり借金がなかったのだなあ
ということもわかってきます。
総合的に見てから
債券の期間を見て、この期間ならば大丈夫かな
といったことを推し計り
~付き社債を買うというのも安心材料の一つになると思います。
悩むことがあれば
窓口やコールセンターで質問をして
納得をしなければ買わない方がいいのは通常ルールです。
「知らないもの」「わからないもの」は買わないこと。
です。
他にも特約付きの社債
次回も少し紹介したいと思います。