夏休みだからはじめたいお金の見える化 教育費不安を脱出する
夏期講習などがはじまると塾の費用も上昇傾向です。受験料、入学金、授業料、そして来春には教材費もあります。
このように子どもの学年によって、進路先によってどうしても大きな出費から逃れられない時期があります。
夏休みから「お金の見える化」をしておくことで、直前で不時の出費があったとしても心の余裕をもち、
子どもの勉強や生活環境に注力できるよう整えておきたいものです。
そのためにできること、「お金の見える化」について順番にお伝えしたいと思います。
ご家庭の金融資産を共有する(預金)
片働きの場合は、家庭の中の金融資産として今預金がいくらなのかを確認します。
ここには児童手当も含めておきましょう。
ご夫婦共働きなどの場合は、支出の分け方が独自ルールになっているかもしれません。
・教育費目的としていくらになっているのか、の「時価」(現在の価値)
・今後年単位で投資ではない預金などでいくら準備していく予定の金額
2点目は今後変わるかもしれませんが、なかなか聞く機会もないと思うので貴重なことです。
「相手がどう考えているか」という意思確認のようなものとしてメモをしておきましょう。
この2点を共有します。
ご家庭の学資保険を確認する(保険)
ご家庭ですでにコツコツ積み上げているものとして「学資保険」があります。
今では学資保険という種類ではなく、学資保険代わりという目的で定期保険や終身保険というものもあります。
学資保険の場合は以下の3つを確認しましょう。
ポイントは3つ
「いつ」・・・何年の何月かが大事です。入学金などに必要な時期が予想以上早く、受け取る時期に間に合わない契約内容もあるからです。
「誰に対する」・・・子どもの名前で確認しましょう。
「いくら」・・・満期金以外の時期で受け取るものもあります。総額でいくらあるというより、時期に応じて「いくら受け取れるのか」を見ましょう。
ご家庭の一般財形などを確認する(社内制度)
勤務先の制度で一般財形を行っている場合は、現在いくらになっているのか確認しましょう。財形制度は定期的に残高のお知らせが届いているはずです。
電子書類かハガキになるので確認しておきましょう。
3つをまとめる(教育費に使えるお金 合計)
上にある金額がはっきりしたらまとめてみましょう。
まず確認をこのようにしてから「足りるかどうか」がわかってきます。
進路先の予定額を計算する(支出)
夏季であれば進路先はおおむね絞れているので、一番費用が掛かるところをめやすに考えましょう。
費用は私立の場合ホームページで細かく掲載されています。
年間で、翌年度の分、翌々年度の分と学年ごとにして書いてみましょう。
兄弟姉妹ならば子どもの進学時期を表形式で
当事務所でライフプランを作成すると俯瞰されるため今から将来に向けての状況がわかるため、子どもの年齢が上がるにつれて進学の費用がかさむ時期が分かります。
あらかじめわかっていると教育費も含めた貯金計画もしやすいので、もしまだ小さいお子さんがいるご家庭ではおすすめです。
今回はすぐそこにある未来のことのため、お子さんの年齢に応じて必要になる時期を「月単位」で確認してみましょう。一覧表になっていると他の兄弟姉妹と重なってしまう出費も見えてきます。
受け取る時期が大事
学資保険の場合契約月の関係で間に合わないこともあります。
NISA(少額投資非課税制度)などを利用して投資で教育費を備えている人の場合、「どのタイミングで売るか」は直近になって行うことではないですから、戦略をもって利益を上げて売っていきます。
時期を図りつつ準備していきましょう。