相続税はどうかかる?外貨建て債券の評価

相続税はどうかかる?外貨建て債券の評価方法

相続時に、亡くなった人の金融資産に外貨建て債券があった場合、
どのように評価するのでしょうか。

この記事でわかること
・外貨建て債券とは何か
・相続税評価の基本的な考え方
・評価計算の流れ(利付公社債の場合)

※本記事は過去作成時点の制度をもとに整理しています。税制改正により変更される場合があります。
最新の制度は税務署や税理士等へご確認ください。


債券とは

債券とは、「募集しているところにお金を貸す」金融商品です。

募集側から見れば、「資金調達のために借入できる先を募る」ということになります。

  • 公共が発行体 → 公債(国債など)
  • 企業が発行体 → 社債

国債は公債の一種です。


外国債券(外債)とは

外国債券とは、外国の会社や公共事業が発行する債券で、
一般に「外債」と呼ばれます。

・発行体が外国籍
・発行場所が外国
・購入時・利息受取時・償還時が外貨建て

日本円建て債券と比べ、外貨建て債券は利率が高い傾向があります。
ただし、為替リスクがあります。


日本の債券の例

日本円建ての代表例に「個人向け国債」があります。

  • 変動金利10年タイプ
  • 固定金利5年タイプ
  • 固定金利3年タイプ

利払いは年2回です。

地方債の中には住民参加型債券もあります。
条件に該当すれば購入可能です。

企業が発行する社債は、一般的に利率が高く、
無担保型や特約条項が多いケースもあるため、
条件の理解が重要です。


外貨建て債券と相続

円安傾向の中で外貨建て債券を購入する人も増えました。
その結果、相続財産の中に外貨建て債券が含まれるケースも増えています。


外貨建て債券の相続税評価(利付公社債の場合)

ここでは、外貨建て債券が「利付公社債」に該当する場合を例に、
評価の流れを整理します。

公社債には、利付公社債やゼロクーポン債などがあります。
ここでは簡素化した説明です。

評価前に確認する分類

利息が発生する債券は、次の3タイプに分かれます。

  1. 上場されている債券
  2. 日本証券業協会で売買参考統計値が公表されている非上場債券
  3. その他

評価計算の基本式

① 上場債券

(課税時期の最終価格 + 源泉徴収後の経過利息)× 券面額 ÷ 100円

② 売買参考統計値対象銘柄

(課税時期の平均値 + 源泉徴収後の経過利息)× 券面額 ÷ 100円

③ その他

(発行価額 + 源泉徴収後の経過利息)× 券面額 ÷ 100円

これらは外貨のまま計算し、
最後に日本円へ換算します。


まとめ

  • 外貨建て債券は為替リスクを含む金融資産
  • 相続税評価は上場・統計値・その他で分かれる
  • 最終的に円換算して相続税計算を行う

制度や評価方法は改正により変更されることがあります。
詳細は税務署・税理士等へご確認ください。

税制や評価方法は変わりますが、
「どこにリスクがあり、何を基準に判断するか」は変わりません。

判断基準の構造については

お財布係数®︎とは

で整理しています。

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