転機という言葉について
転機というとなぜか、大きなことが起こったときの
イメージがあります。
なぜか大きく捉えがちですが、小さな変化でも転機と思っていいと思います。
転機の意味を調べてみました。
・別の状態に移るきっかけ
・他の状態に移るきっかけ
だそうです。
つまり、ちょっとの変化が
あとから振り返ってみると「転機だったのだな」と思うことだと思います。
資金計画や生活設計を考えるうえで
次の状態に移るきっかけ、他の状態に移るきっかけ。
こんな時が転機なのだと思います。
結婚して子どもが産まれて家族が増えた
子どもが産まれる
子どもが産まれると、生活にかかるお金の流れが変わります。
入ってきていた収入が、2人分だったのに
1人分になる場合もあります。
2人分なのは変わらないけれど、
片方の収入が働き方が変わったために違ってくることがあります。
子どものための教育費を計画的にためていくことが始まります。
教育費はいくらなのか
学年別の
学習費総額が文科省の資料で公表されています。(平成30年度 2018年度)
※単位 円
貯金を始めるための目安として紹介します。
■幼稚園
公立
3歳 188,342
4歳 217,121
5歳 243,625
私立
3歳 551,652
4歳 491,275
5歳 541,850
■小学校
公立
第1学年 350,860
第2学年 263,310
第3学年 292,950
第4学年 309,617
第5学年 339,132
第6学年 370,940
私立
第1学年 1,892,002
第2学年 1,366,148
第3学年 1,415,910
第4学年 1,497,087
第5学年 1,630,684
第6学年 1,790,314
■中学校
公立
第1学年 456,582
第2学年 436,183
第3学年 569,348
私立
第1学年 1,624,661
第2学年 1,230,122
第3学年 1,362,389
■高等学校(全日制)
公立
第1学年 507,980
第2学年 460,470
第3学年 403,622
私立
第1学年 1,160,016
第2学年 893,127
第3学年 851,087
平成30年度 子どもの学習費調査の中から加工して作成。
教育費準備の進め方
子どもの教育費は塾代を含めて
貯金額を大幅に取り崩すような支出にならないように
というのがポイントで、通常の月収内で負担できるようになるのが理想です。
子どもの進路については子供の性格や親の考えで
当初は仮決めであっても目標を作るといいと思います。
例えば子どもが、
公立幼稚園→公立小学校→公立中学校→私立高校までで考えてみます。
1人につき、約700万円を毎月の収入の中から準備するように工夫する資金計画が必要です。
平らにならせば毎月32,000円ほどです。
年間で考えればいいので、毎月1万2000円にして賞与2回分合計で25万円という計画ができます。
また他の方法として、当初は月2万円ほどにしておき、
家庭内の収入で妻が働く時間を増やす時期に合わせて貯金のペースを大きく変える、という計画も可能です。
大学以降の資金について
大学以降の資金については
自分たちでできる範囲として、18年以上かけ続けられる貯金を1つ作ることになります。
(ここでは子供が生まれた時からの計画にしているため18年としています。
はじめるきっかけの時の子どもの年齢によって期間は短くなります。)
子どもが0歳からスタートしていれば
長い期間で準備できるので、「貯金額が少額」と感じていても、
子どもが大学前になるあたりには大きな教育資金が準備できます。
足りない分は
奨学金や教育ローンなどを組み合わせて検討することになります。
あらかじめ分かっていたならば回避できた
「分かっているんだけど」と思っているご家庭に限って後回しになり、後にしわ寄せがやってきます。
資金計画が困難になり、子どもが行きたい学校にいけない、
行くための資金を多く借りることになり子どもがずっと払い続ける計画になってしまうなど、
子どもの未来に大きな影響を残したままになってしまうこともあります。
国の政策も確認しよう
教育費においては、
2019年10月から保育料等の無償化がはじまっています。(内閣府ホームページより)
2020年4月からは私立高等学校の無償化もはじまります。(文部科学省ホームページ より)
ただし、家庭内収入等の要件があるため個別の資金計画の中で
考えていくことになります。
資金計画はライフプランからはじめられる
今の貯金ペースや、今後の予想などが分かったら
その時活用できる国の制度や学資保険、ジュニアNISA、奨学金、教育ローンを取り入れつつ
ライフプラン作成を行います。
より具体的で安心の資金計画づくりが可能です。