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相談事例 親の住まいや将来の暮らしについての不安 何からはじめたらいい?

シングルの方で親が70代、今後の親のことが気になりはじめた方のご相談です

相談事例その24 親の住まいや将来の暮らしについての不安 何からはじめたらいい?

相談者Xさん

20代で実家を出て以来会社員のXさん。
関東圏に実家があり親の今後の暮らしに心配を感じています。

Xさんはシングルで自分のことでもいくつか心配もありましたが
まずは親の事と思いご相談に来られました。

 

親のことで今後心配なこと

高齢になってからの心配事

・実家に住んでいる状態の場合、自分が働いている状況では行き来するのが難しい。
・認知症などになってしまったら、親の契約しているものや日々の生活が分からず、困ってしまう。

大きくわければこの2つになります。

 

話し合いをするきっかけづくり

 

「年とともに」という話をされると「年寄扱いをされた」と怒ってしまう人もいます。
いい時期に聞ければいいのですが、このきっかけが難しいです。

「こういうニュースがあったよ」
「近所でこういうことがあったね」
「こういう犯罪があるらしいよ」

身近な話題から徐々に聞いていくしかないと思います。
本人の希望が聞けない状況で介護施設に入らざるを得ないということは、
理想をいうと避けたいことだと思うからです。

 

今後の住まいについて言い出せそうなら

・今の家に住み続けたい
・子どもの近所に引っ越してもいい
・元気なうちに施設に入り生活面での安心を先に準備したい

この3つの中でどれを希望されるかで、周りの人が協力して進めることも変わってきます。

 

1回目の相談から半年後に変化が

 

Xさんはその後いいきっかけがあり、話をすることができました。
高齢者向け介護施設の中でも
サービス付き高齢者住宅(サ高住)というところまで導き出せました
Xさんの家の近くで、と考えているようです。

・サービス利用による費用がどの程度まで払えるのかの確認
・資金面で無理のない範囲でのサ高住選びのサポート(情報提供や同行など)
・ライフプラン作成で高齢期のお金計画の未来予想をたてる

この3つを中心にサポートができます。

高齢期になると多くの方には認知症がはじまります。
様々なことを周りの人がサポートすることになります。
せっかくのいいきっかけなので、本人の意思をお聞きして、ノートなどにまとめ、状況に応じて
信託契約を利用する、任意後見制度を利用する、成年後見制度を利用するなど、
専門家との協力のもと、皆が幸せに暮らせるような環境を作っていきたいと思います。

 

実家の活用もいくつかの方法で検討

 

なお、サ高住となると実家をどうするのかも考えていきます。
結局実家は整理してもいい、ということになりました。
実家の活用も賃貸、売却などの対策も並行して検討を進められます。
活用の仕方によっては性質の違いはあるものの、親御さんの収入にもなります。

これもライフプランに取りこんでいくことで、
より現実的なお金計画を考えていくことができるでしょう。

 

まとめ

 

親本人の気持ちや考えていることを聞くところからという場合、
なかなか進まないことも多いです。
子どもたちができることからはじめていくことで、いくらかでもダメージは少なくできます。
いいきっかけで話がトントンと進んでいったという場合もあるため、
小さなきっかけを見逃さないでいただければと思っています。

 

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