役割を降ろすという選択

何かの役割を引き受けると、
それを続けることが前提になりやすいものです。

仕事でも、家庭でも、誰かを支える立場でも。

一度引き受けたのだから。
自分が担当しているのだから。
途中でやめるわけにはいかない。

そう考えることがあります。

もちろん、
引き受けた役割には責任があります。

自分の都合だけで、
簡単に手放せないこともあります。

一方で、続けることだけが
いつも最善とは限りません。

責任が大きくなるほど、
時間や行動の自由が
制限されることがあります。

ほかのことを考えたり、
新しいことに取り組んだりする
余裕がなくなることもあります。

それでも、
続けることが当然になっていると
降りるという選択肢そのものが
見えにくくなります。

そんなとき、
一度立ち止まって考えてみる。

今の自分は、
この役割をこれからも
担い続けたいのだろうか。

続けることによって守れるものと、
続けることによって失われるものは何だろう。

私自身、成年後見人を
担当していた時期があります。

責任の大きな役割であり、
続けている間は、
どうしても身動きが
取りにくくなる部分がありました。

そこで、
一度その役割を終えることにしました。

役割を降りることは、
責任を軽く考えることとは違います。

必要な手続きや引き継ぎを行い、
その役割を終えることも
責任の果たし方の一つです。

何かを手放すと
時間や余裕が生まれます。

その余白を何に使うのかは
また自分で考えればよいことです。

引き受けることだけでなく、
続けること、降りること。

どれも、自分の状況を見ながら
選んでいくものなのだと思います。

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