定期預金のキャンペーンチラシを見せていただいたので
それを使って謎解きをしたいと思います。
定期預金の金利が6パーセントとなっていたら
あなたはどう思いますか?
「ありえない」
「それに預けたい」
「いくらからなんだろう」
という気持ちがあるのかなと思います。
さて、これには3つの謎ときがあります。
1:預入期間の謎
金利は年で書かれています。
実際の金利の付き方は<3か月だけで>と
いうことがあります。
3か月を過ぎれば普通の定期預金金利に戻ります。
6パーセントの場合1年間の預け入れが
できたら嬉しいのですが
今回は3か月なので4分の1です。
(ここでは税金のことは省きます)
そうすると6パーセント×4分の1=1.5パーセントです。
「1.5パーセントか。今の預金金利より高いな」
金利が低い頃にこのようなキャンペーンを見かけたら
そんな風に思うかもしれません。
でもこれは3か月だけです。
2:セット商品の名前の謎
このようなチラシには、多くの場合
定期預金に加え
「これもセットです」と書かれています。
この「これも」の商品が2つめの謎です。
概ね投資信託の購入が
セットになっています。
そしてこの投資信託、
投資信託経験が少ない人が
買いがちです。
投資信託は
様々なタイプがあります。
投資となっているので
何かに「預ける」のではなく「投資」します。
今まで定期預金や保険商品にしか
触れてこなかった方には
・毎月もらえます
・これから成長する分野です
という言葉を
定期預金の金利感覚で
取り入れてしまうようです。
これは投資型の保険商品でもいえることです。
ここでいう「毎月」とは
「分配金」のことになります。
分配金は利息ではありません。
投資信託がセットでも、
年1.5%、3か月だけ。
しかもあまりなじみのない
投資信託とともに資産づくり。
増えるでしょうか。
金利の魅力を享受しても
相対的に見て資産がプラスになる可能性は低いでしょう。
せめて投資信託の商品パンフレットを
ご覧になり、窓口で質問をしましょう。
3:あなたはどうなるの?の謎
キャンペーン後のあなたを想像してみましょう。
投資信託を持ち続けたとして、その投資信託
手数料が毎年いくらかかるのか確認していますか?
実績も分からない投資信託
手数料も知らないままで購入。
まるで食品に入っているものを
知らないまま口に入れているようなものです。
ここまでお読みいただいて、あなたはどうでしょう。