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長期金利が下がるとどうなるか

投資をするときには
経済や金融のこともちょっと知っておいたほうが

自分が投資している資産に影響がどういう風に出てくるのか分かるので
心の安定にもつながり、頼りになります。

6月末に
長期金利が過去最低というニュースがありました。

マイナス金利になってから最低というのは
つまりマイナスの幅が拡大しているということです。

長期金利は、
新たに国が発行する10年ものの債券の利回りが挙げられます。

金利と価格は反対に動きます

金利が下がれば価格はあがる

という意味です。

仮に

1年後に100万円返すね

となっている債券があります。

その債券に対して
95万円で買っていれば
返してもらうときに5万円分の利子がついています。

もし98万円で買っていれば
2万円分の利子がついています。

買ったときの値段が高ければ
利子も少ない

ということです。

途中に利息がつかない債券であれば
買いたいとは思わないでしょう。

でも、今回の発表は利息もつかないし
むしろマイナスという債券が発行されているという話です。

99万円で100万円を1年後に返してもらえる債券ではなく
マイナスなので

101万円で100万円を1年後に返してもらう債券

ということです。

マイナスなので国債の価格は高くなっているのです。
高いのに買う人はいるのでしょうか?

不思議ですね。

金利がつかないならば
一般の人は現金化してタンス預金にすることができます。

でも大きなお金を預かっている金融機関や保険会社は
預け先がない
のです。

その結果、たとえマイナスであっても預け先がないので
国債を買うということになります。

今回は円高が進んだという原因のひとつに
イギリスのEU離脱によって安心の資産として
日本円が選ばれたという点も挙げられます。

たとえマイナスでも日本の国債を持つという形は
海外からも資金が流れている一因だといわれています。

生命保険会社、損害保険会社ではこの状況に合わせて

利益が少なくなりつつある保険商品として
比較的日本人に受け入れやすかった「貯金感覚」の保険について

相次いで販売停止の発表を行っています。

この流れは当面続くのではと考えています。

今後は

「保険を貯金の代わりにしませんか」

というセールストークは
難しいのではないかと思います。

もしこのように言われた場合は
何か裏があると思ってみたほうがあなたのためになると思います。

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