最近新聞によく載っている言葉があります。
「年金運用」「利益マイナス」
あまりいい印象ではない言葉ですね。
会社の年金制度には国民年金 厚生年金 があり、
次に企業年金があります。
企業年金には今移行が進んでいる厚生年金基金と
確定給付企業年金、確定拠出年金があります。
確定給付企業年金は
今ニュースにあがっている「確定拠出年金」と違って
<退職後に受け取る給付額>が確定している年金です。
企業年金となる確定給付企業年金を
運営している場合、
マイナス金利の影響を受けて
決算に反映させる割引率を検証し引き下げている状況です。
確定給付企業年金は
会計上、退職給付債務として計上します。
確定拠出年金のばあい(事業主負担がないならば)
会計上退職給付費用として計上します。中退共もこちら側になります。
確定給付企業年金は
決算のときに、
主に国債の利回りを基準として割り引かれて計上します。
(国際基準になったら少し変わるかもしれません)
今回はマイナス金利となったため
計算の際
マイナス金利となっている状態
ゼロより下がらない状態
のいずれかを
選択する方法があるようです。
マイナス金利によって
退職金準備に関わる債務は大きくなってしまうので
積み立てている年金が目減りしたり
会社の決算上も減益となってしまうのです。
また、確定給付年金の場合
運営がうまくいかないときには
給付は確定されているため
このまま運営を維持していくためには
退職までに払う額が増える可能性は
あるかもしれません。