お金の預け先はシンプルにすべき3つの理由
銀行口座の利用目的で多いのは、預けているお金を引き出して生活費に充てることです。今後口座はある程度まとめてシンプルにする方がおすすめです。なぜなのかを紹介したいと思います。
銀行サービスの変化と有料化
普通預金や定期預金にお金を預けているだけでは、一向にお金は働いてくれません。「お金を預けている」こと事体に問題はありません。銀行側でも預ける人がいなければ融資や他の人がお金を使いたいときに困るからです。
預かっている資金に対して安定性のある運用をしながら事業を継続してくのも大変です。
ATMやコンビニATMがあれば利用者は便利ですが、それ以外のサービスを買ってくれる人が必要です。
某金融サービスは営業時間外の口座からの払い出しについて手数料がかかるようになりました。
コンビニATMでの利用も以前ほど便利でなくなった銀行もあります。銀行が口座取引の内容ひとつひとつに選別をかけています。
振込手数料や引き出し回数を無料で受けられる対象者は
銀行に給与振り込みがあること
銀行で住宅ローンの申し込みがあること
銀行で外貨預金の保有が一定額あること
銀行で専用クレジットカードを持っていること
銀行で投資信託を継続的に購入していること
のうち1つならばこのサービス、3つ以上あればこのサービス、のような条件があります。
休眠預金なら公益活動に利用
反対に口座を持っているのにほとんど取引がない人には今後いいことはなくなります。
もし、口座を持っているだけ、あまり取引をしていない口座などがあれば今では「休眠預金」として公益活動に利用されるようになりました。
休眠預金とは
・2009年1月から取引が10年以上されていない口座にある預金について、民間公益活動に利用されます。※草の根活動支援・新規企画支援・ソーシャルビジネス形成支援・災害支援事業
・2019年1月が10年経過の初年になります。休眠預金とならないもの(マル優口座 財形貯蓄 譲渡性預貯金 外貨預貯金など)もあります。
・お知らせは取引がなくなったあと9年以上たった場合に届きます。
・お知らせは、1万円以上の残高があれば住所に郵便が届きますが、1万円未満の場合は「公告」(各金融機関のウェブサイトなど)にとどまります。
入院・認知症・相続などで混乱を予防
本人が健常ならばいいのですが、入院などの際準備ができていないため口座から引き落とされる前の準備ができなかったなどいくつもあると自分しか分からなくなることがあります。周りの人に混乱させないようにするためにも、シンプルにまとめておくことでお金の流れも滞らずにすみます。これは物忘れが生じたり、認知症になってきたばかりでなく相続となったときの資産情報をまとめるときにもスムーズです。
以上の理由から、複数持っているならば銀行を確認して整理をしてみるといいでしょう。
目的別口座の例
・生活のための資金を預けておく口座
・住宅ローンを返すための口座
・子供のためのお金を準備するための口座
・保険料などの引き落としをする口座
家族の成長に合わせ、生活スタイルが変わる時期ならば口座の絞り込みはしやすいですね。