子供の学費、家のローンの支払いなど。40代は何かとお金がかかる時期です。
その中で老後の蓄えもしていく必要があるので、お金のやりくりに頭を抱える時期でもあります。
SMBC コンシューマーファイナンスが、30〜49歳の男女1,000人を対象に行った調査では、「0万円」「1〜50万円以下」「50万円超〜100万円以下」と回答している割合が合計60.5%という結果になりました。その中でも、「0万円(貯金なし)」と回答した人の割合は23.1%となっていて、貯蓄に回していたお金を消費に回している、あるいは回さざるを得なくなっていることがわかります。
引用:30 代・40 代の金銭感覚についての意識調査 2019 SMBC コンシューマーファイナンス調べ
ここでは貯蓄をしたくてもできない!という人のために、
40代からでも貯金を始められるための「家計の見直し」の方法を解説します。
40代からの貯金をしたいなら「家計の見直し」から。【貯金なしでも遅くないです】
「貯金なし」の状態から脱するためには、「家計の見直し」が重要ですが、具体的にはどのようなことをしたら良いのでしょうか?
簡単にできる見直し方法は、主に以下の2つです。
・給料から貯金額を天引きする
・固定費の見直し
順番に解説します。
40代からの貯金方法①天引き貯金
貯金がなかなかできない人は、給料が入って最初に貯金をする「天引き貯金」がおすすめです。
貯金がうまく行っていない!と悩んでいる人のお金の流れを聞いたら、90%は以下のような答えが返ってきます。
1.給料入金
2.支出発生の都度引き出し
3.残った分を貯金
手元にある分お金を使ってしまうのが人の常です。いくら気をつけていても、よほど強い意思がなければ、なかなかお金は貯まりません。
そこで活躍するのが「天引き貯金」です。具体的な流れは以下の通り。
1.給料入金
2.決まった額を貯金(給与口座とは別口座)
3.残ったお金で家計をやりくりする
このように、最初に貯金をしておくことでなかなか手を出しにくくなります。残ったお金で家計をやりくりする癖がつきます。
40代からの貯金方法②固定費の見直し
あなたは、「固定費」をどれだけ払っているか把握していますか?
毎月、当たり前のように支払っている固定費。その多くは、工夫次第で削減できるものがほとんどです。
代表的な例で言えば
・電気代
・通信費
・車にかかる費用
などが挙げられます。
電気代でいえば、「looopでんき」などの格安電気会社に乗り換えれば月あたり1,000円ほど削減できます。
通信費なら「LINEモバイル」に代表される「格安sim」への乗り換えも検討してみてはいかがでしょうか、例えば某大手キャリアから「LINEモバイル」に乗り換えると月あたりの通信費の出費は、4,000〜5,000円ほど抑えられています。
特に、車にかかる費用は家計を圧迫しているケースがほとんどです。車があることでかかる費用は以下の通りです。年額については、40代の場合の一例を記載しています。
項目 | 年額 |
自動車ローン | 180,000〜360,000円 |
自動車保険 | 30,000〜40,000円 |
ガソリン代 | 35,000〜80,000円 |
車検 | 80,000〜110,000円(2年に1回) |
自動車税 | 10,800〜51,000円 |
その他備品・交換部品 | 5,000〜50,000円 |
合計 | 348,000〜691,000円(車検がある場合) |
当たり前のように支払っている「車の費用」ですが、年間にすると35〜70万円もかかっていることがわかります。出費のウエイトが大きいです。
この「車の費用」の節約ですが、ランニングコストがあまりかからない軽自動車も魅力的です。最近の軽自動車は車内も広く、ゆったりとしたスペースを確保できるものもほとんどです。もし近々車の買い替えを検討しているのであれば、思い切って軽自動車にしてみるのもありではないでしょうか。
使用頻度が少ないのなら、車を手放してしまうのもまた一つの選択です。
このように、知らず知らずのうちに家計を圧迫している固定費は、少しの工夫で削減することができます。
貯金なしでも遅くないので、まずは実践してみましょう。
ここでは、貯蓄をしたくてもできない!という人のために、40代からでも貯金を始められるための「家計の見直し」の方法を解説してきました。
節約をしようとしても自分の意思ではなかなかできないのが事実です。そこで、「給料天引き貯金」や「固定費の見直し」などのちょっとした工夫をして、「出費の仕組み作り」をしましょう。
そうすることで少しずつ貯金ができるようになってきます。ぜひ、この内容を実践して金銭的にも精神的にもゆとりのある生活を送りましょう。