「年金を払うのって損な気がする」
これはよく話題になりますよね。
例えば会社員の人ならば給与明細を見てみましょう。
厚生年金保険料となっている金額は
自分が支払っている給与天引きとなる社会保険制度ですが、
同時に会社(事業主)も
同じ額の厚生年金保険料を
その人のために国に納めているので
保険料負担は半分で済んでいます。
しかも厚生年金の被保険者は
給料に応じて年金額が決まるため
国民年金の被保険者が加入している
1階部分の年金以外に
2階部分の年金を準備できるため恵まれているとも言えます。
平成22年のモデルデータですが
世代ごとの年金給付と年金保険料負担の状況としても以下のものがありました。
■2015年に受け取る(1950年生まれ)⇒(厚生年金)保険料負担1300万円 年金給付額 4600万円
(国民年金)保険料負担 500万円 年金給付額 1400万円
■2025年に受け取る(1960年生まれ)⇒(厚生年金)保険料負担2200万円 年金給付額 6100万円
(国民年金)保険料負担 900万円 年金給付額 1700万円
■2035年に受け取る(1970年生まれ)⇒(厚生年金)保険料負担3200万円 年金給付額 8000万円
(国民年金)保険料負担1300万円 年金給付額 2100万円
・
・
・
■2075年に受け取る(2010年生まれ)⇒(厚生年金)保険料負担9800万円 年金給付額 22500万円
(国民年金)保険料負担3900万円 年金給付額 5800万円
これらの財源には国庫負担(税金)として
基礎年金給付費の2分の1が支えられています。
亡くなるまで生活費となる年金がもらえるものは
なかなか自力で準備するのは大変です。
活用しない方がもったいないと思います。