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相談事例  退職金の資産運用 先にやることはここから

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相談事例その8 退職金が出ました 今後の資産管理をどうしたらいいでしょうか

 

相談者Hさん

長年勤務してきた会社を退職しました。
年金をいくら受け取ればいいのか
年金を何歳から受け取ればいいのか
今後の収入は減るのでいくらくらいあれば生活できるのかまだ決まっていません。

 

 

退職金は口座に入金があった後、
キャンペーンチラシが入っており金利が良さそうなので
銀行の窓口に行ってみました。
その時は米ドルでも豪ドルでも選べる一時払いの保険を紹介されました。はじめて証券会社にもセミナーを聞きに行きました。
他の相談先も行ってみましたが、いろいろな種類がセットになっている投資信託を教えてもらいました。
「自分であまり考えなくてすむもの」と言ったらこれだそうです。

 

 

資産運用はしたいと思っています。ただ放っておくのももったいないと思うからです。

 

 

保険は「年1.3パーセント」の運用だそうです。
投資信託はいろいろな種類がセットになっているもので、リスクが個々にあるものの、大きなリスクは減らせるそうです。

 

 

このようにいろいろ話を聞いてみましたが、
資産管理をする中で投資信託や保険を提案をされてもやはり今ひとつわかりません。

 

 

一時払いでいいものか
定期的に投資をするのがいいのか

こういうことももわからないので、いろんなことを最初から教えてほしいです。

 

商品選びからではなく 先にお金の見える化を

事業計画、入社した後の新生活、結婚した後、何でもそうですが、ざっくりでいいのでまずは計画を立てていきます。

 

普段の生活の予想を立てる

生活にかかる費用や年金は分っていらっしゃったので、今後のお金の流れの見える化を行いました。
見える化をするというと初めは「この通りにして同じように暮らさなければいけない」「そんなことわからないじゃないか」
という風に思う方がいらっしゃいます。同じ生活状況にならなくてもいいのです。
何も指針がなければ次に進むときにもや不安を抱えたままになってしまいます。これを解消することがまず必要だと考えています。

 

 

大きなお金の支出予定を想像する

家のメンテナンスやお子さんへの資金的な援助の有無などを伺いました。普段の生活以外に突然必要となるものがあります。
これらも思いつくままに考えて、お金の見える化づくりに反映させます。

 

定期的な投資と一時的な投資の一長一短を理解する

 

退職金を一時的に投資する場合と、定期的に投資する場合での投資に対するリスクをお伝えしました。
例えば3000万円を一気に年何パーセントで運用した場合、3000万円を20年に分けて運用した場合の数値をご紹介しました。
運用や投資のイメージは数値に置き換えるとその人の考えに合っているかどうか理解しやすくなります。

 

投資をする前に目標設定で自分のルールを決める

 

 

投資をする場合の目標利回りや毎月いくらの投資にするかなど、実際の投資後のビジョンを考えました。
今では自分でも調べればどんな投資信託がどんなリスクがあるかということは見つかります。
しかし、その内容を見ても意味が分からないためそのような場面で当事務所で分かりやすく「教えていく」「お伝えする」業務を行っています。これによって一番大きなモヤモヤしている不安が払しょくされます。

 

投資商品ごとの一長一短を理解する

 

外貨建て保険やバランスファンドを含めた投資信託について、一般的な特長や概要をお伝えしました。インターネット上では「必ず儲かる」「年何パーセント保証」というお誘いが多いようです。それらには裏があります。それでもやってみようと思うかどうかはご本人次第ですが当事務所に来られた後に「必ず儲かる」「年何パーセント保証」に興味を持つ方はいらっしゃらないと思います。自分の判断軸が出来上がるからだと思います。

 

投資信託の情報のみかたをシートを使いまとめる

 

 

すすめられた投資信託やご本人が気になっている投資信託があれば、独自の分析シートを使いまとめていきます。
難しいシートではないので一緒にワークをすることで「そういう意味だったのか」「あーこれとこれは名前は似ているけれど違いますね」などの気づきがあり、喜んでいただいています。手数料はいくらかかるのか、偏りのない運用会社を扱っている窓口なのか、販売している証券会社の状況も一緒に確認できます。

 

目標設定に合った商品の振り分け

 

 

目標設定は3つ前のところでできているので、次は振り分けです。

資産のうちの何パーセントを何に対して投資するかという投資配分(アセットアロケーション)が大事です。
これも今では便利なインターネットサービスがあります。サンプル例を用いて一緒に見て使ってみます。いくつかのパターンで見ていただき、練習をすると「自分の場合は」という地点に進むことができます。

 

分からないことがあればいつでもサポート

 

一緒にやってみて理解できたとしても、続けているうちに忘れてしまうものです。
そのためのサポートは大事だと思います。

 

まとめ

 

 

退職金が出ると大きなお金なので資産運用については目的や目標、契約をすすめられている金融商品の内容などをよく確認し、注意するところ、メリットデメリットは明確にしていくことが大事だと思います。

これらは早急に動くのではなく慎重に進めたい大きな決断です。まず「自分の場合は」というルール作りが先になります。
おすすめされている生命保険や投資信託に受け付けている数量や期限があった場合「あと何日でクローズします」といわれるかもしれません。でもそこで決してあわてないでください。

資産形成、資産管理は長い期間で行い、続けていくもの、そしてずっと見続けるものだと思います。
儲けようというスタンスではなく、じっくり育てて少しずつ使っていくのが100年人生に必要なスキルなのだと思います。

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