少額投資非課税制度(NISA)で失敗しない3つのポイント(3)
少額投資非課税制度(NISA)をはじめようと思った方に気を付けてほしい点を
3つ、説明したいと思います。今回は3つめです。
マイナスになっても慌てない
少額投資非課税制度(NISA)は年120万円までの利益に対して非課税となる制度です。
増えたのか減ったのかで一喜一憂しない
・定期的にNISA口座の投資をする
・下がっているときに投資をする
つみたて型と違いNISAは定期的な投資をしなくてもいいため、投資スタイルを自分で決めてはじめます。
3か月経過後に10万円あったものが99,000円になったとき、もしかしたら慌てるかもしれません。
投資信託の場合
下落の原因をレポートなどから確認してみましょう。
新しいレポートがまだ更新されていない場合は目論見書を見ると、「これに対して投資をします」と書かれています。そこから自分の頭を使い、下落の原因を考えましょう。
株の場合
下落の原因は何だったのでしょうか。
・企業そのものが原因の場合
・市場での売り買いで動きやすい株銘柄の場合
・市場全体の原因の場合
などが挙げられます。
購入した目的は何だったのでしょうか。
・成長性
・株主への還元
・短期売買
などがあります。
下落の原因が不本意なものであれば、「利益確定」「ロスカット」などあらかじめ投資戦略を決めておくことで一喜一憂しなくてすみます。
金額ではなく、パーセントで考える
NISA制度は5年間非課税が続けられる制度です。
毎月、毎年のマイナスがあったとしても5年の期間を見ればプラスになることもあります。リスクがあっての資産形成です。短くても最低3か月、基本は1年でプラスだったか、マイナスだったかを考えていきましょう。
プラスの場合、マイナスの場合「いくらプラスだったか」「いくらマイナスだったか」と思ってしまいがちです。
いくらという「金額」ではなく「何パーセント」という風に捉えるようにしてみましょう。
国の年金を運用しているGPIFでは運用目標を年1.7パーセントとしています。(2020年4月)
NISAでの資産形成でも年何パーセントという風に計算をしてみることで、
1年から5年の間、1年ごとに資産形成の判断方法に深みが出てくるのが分かってきます。
まず、プラスかマイナスか
次に年何パーセントなのか
次に5年で何パーセントになったか
このように統計をまとめておきましょう。
まとめ
このように、NISAだけでなく資産形成をはじめた場合、定期的に続けて確認することがあります。
お金を働かせているからです。
放っておいては怠けてしまいます(下落する)。
健康でなければ(資産運用の方針を確認)元気に働けません。
時には応援して元気を与える(下がっているときに購入する)こともできます。
NISAをはじめるにあたっての注意点
1番目に、どこと取引するか
2番目に、いくらからはじめるのか
3番目に、プラスマイナスで一喜一憂しない
を紹介しました。
「投資信託なのか」「株なのか」といった
あなた自身のルール作りに参考となる商品選びや投資戦略については、
メールマガジンで定期的にお知らせできればと思っています。