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相談事例 親の年齢を考えて介護施設も検討したい

 

相談事例その10 介護施設に親が住む場合の生活設計

 

相談者Jさん

相談に来られたのはJさんのご両親の暮らしに関するご相談です。

Jさんはご両親ともご健在で、今は問題ないのですが

今後ご両親どちらかが亡くなりひとりになった場合
ご両親とも認知症の疑いが出てきた場合
の心配をするようになったとのことです。

ご両親の収入や支出、お金の出入りが分からない状態でした。

資金的に問題がないのどうか
年金だけで生活が成り立っているのか
貯金を取り崩して将来そこが尽きてしまわないのか

心配になりました。

現在はお金の話ができる環境が、整いはじめたところです。

・介護施設に入ることになった場合
・在宅で介護することになった場合

自分たちの経済的な援助がなければ難しいかどうか
早めに考えておかないと、とも思ったそうです。

 

資産簿づくりでお金の見える化

 

収支を調べ始めたとのことだったので年金や金融資産、
毎月の生活にかかる支出などの必要なご両親の情報をいただくことにしました。

ご両親の了解は書面で受けました。

ご両親は生きている期間も長いため、様々な内容の契約があります。
少しずつですが、根気よくまとめていきます。

分からないものは別の資料などをお探しいただくなどで情報を明確にしていきます。

 

親子の考えにお互い理解があること

今回は
親子での情報共有についても理解いただいていますので
できることも広範囲でした。

病気で入院をしていたり、
認知症がはじまってしまっては考えの共有もできません。
少しの合致でも嬉しいものです。

遠方でもできることとして、普段の暮らしの中に話す時間を設けていく。
何気ない話をすることから始めてみるといいと思います。

 

不動産の保有状況を確認

 

介護施設に入る場合の売却、賃貸、親族が住み続けるなど将来の不動産の在り方を考えます。
市場価値が上がっていると売却する人もいらっしゃいます。
税制面も含め、いろいろな方法、どんなメリットデメリットがあるかを書き出してみると
考えもまとまりやすくなります。

 

介護施設と実際の費用を明確化

 

介護施設の場合、グレードが様々です。
希望する施設のイメージと、実際に支払っていける施設のイメージに格差がないよう
いくつかサンプルを出し、考えをまとめていきました。

今回の場合、子どもからの相談が発端のため
子ども側の希望として「会いにいきやすい立地であること」というものがありました。

また、介護施設で行われるレクや行事が苦手という方や、
強制的に集められる環境は好きではないなど
ソフト面での問題は思った以上に大きいものです。

このように、具体的な希望がある方が候補を絞りやすくなると思います。

 

元気なうちに施設見学

 

見学をすると入らなければならないのでは、と心配される人もいますが
長い時間を過ごす場所になるわけです。

ご本人も見学には行かれたほうがいいと思います。

すすめられそうなどの心配がある場合には同行することも可能です。

ごはんを食べる、行事に地域の皆と参加など
積極的に開放している施設もあるので
いくつか行ってみましょう。

 

まとめ

資産簿をつくり金融資産を見える化すると、
収支や資産の整理ができすっきりした内容にまとめていくこともできます。

実際にあった事例として、

「子どものために」という契約をお持ちの場合や
「これはもう必要ないのではないか」という契約があります。
また、退職後すぐすすめられ契約した金融商品もあります。

子どもが気付いた時点で解約を申し出しても、
マイナスになる可能性が高い金融商品が見受けられます。

なお、これはクーリングオフが使えない商品のひとつになりますが
昨今ではこのような事象が多いため、

こちらでご紹介する公的機関や弁護士等に聞いてみる場を設けることも可能です。

 

・契約途中の一定期間に解約控除がかかる生命保険
・毎月分配型の投資信託
・外貨建ての一括払いの生命保険

これらの内容は口座からお金の出金があったり
運用報告書や取引明細書、パンフレットが残っているはずです。

中には相続対策が目的のものもあります。
一概には言えないのですが、ほとんど退職金目当てに販売されているもののようです。

ぜひ見つけたら当事務所で相談してほしいと思います。

 

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