会社の福利厚生として自社株を持っていることがあります。
他にも社内預金や従業員が拠出する年金の補助、
住宅を購入するための補助などがありますが、
今回は自社株について紹介したいと思います。
自分の会社の株を購入するということは
自分の会社が成長し、価値が上がってくれば株の価値も上がります。
つまり、「利益が出る」ことがあるというわけです。
最近は単なる持株ではないものもあります。
例えばインセンティブ・プランといわれる持株制度 ESOPです。
アメリカでは導入されていますが
最近の日本の企業では
銀行や信託銀行によって導入されています。
ESOP信託とは、
従業員に対するインセンティブとして、
自社株を交付するもの
で、
契約内容によりますが
勤続年数や職階などによりポイントの計算がされたものを
退職時に自社株として従業員に交付するというものです。
従業員持株会が将来取得する予定の株に対する資金を
EPOS信託に前払いで渡します。
この資金は金融機関で融資を受けます。
↓
その後、EPOS信託は株を従業員持株会に渡します。
↓
従業員(実際に払っている感覚はないが)は持株会に定期的に資金を拠出して
株を購入します。
企業側のメリットは
株主に従業員を多くすることで安定性を確保できること。
従業員側のメリットは
退職時に退職給付としてもらうとき、価値が上がっていれば
退職金は増えるということ。
持ち株会の場合は従業員が自分で負担しなければならないけれど
ESOP信託を通じての持ち株会は
企業が負担してくれるので従業員は負担がないという点が違います。
タイプがいくつかあるので、すでに会社で制度が始まっていたら
内容をよく確認しておきましょう。